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2016年度新歓運動新歓祭典における模擬店企画中止に係る調査報告(最終)

2016年度新歓運動新歓祭典における模擬店企画中止に係る調査報告(最終)

はじめに

 2016年4月23日(土)にびわこ・くさつキャンパスにて開催した新歓祭典において、模擬店企画を中止した件について、調査により明らかになったことの最終報告を申し上げます。こちらの記事は、最終報告としての『2016年度新歓運動新歓祭典における模擬店企画中止に係る総括』の概要をまとめたものとなっておりますので、詳細については添付する総括書をご覧ください。また、後述する第三者機関による原因究明のための実証実験について、2016年12月2日にその結果が到着したため、ご報告が遅くなりましたことをご容赦ください。

1.模擬店企画中止判断の根拠となった事例(第1章第1節第1項)
  祭典当日、午前11時30分に調理を開始してから約40分後にボンベを格納するコンロの蓋が、使用中に黒く焦げる(以下、「黒変」とする。)という事例が複数店舗で見られました。祭典終了時に回収したコンロを後日調べたところ、当日使用されていた約520台のうち、72台のコンロに黒変している箇所が見られました。
  消防職員より「そのまま使用を継続していれば、ガスボンベに熱が過剰に伝導し、ボンベの爆発を起こした可能性があった」及び「ボンベの缶が例えば室内で爆発・破裂すると、住居の壁に突き刺さるほどの速度でボンベの金属片が飛散するため、大変危険である」旨を後日伺いました。今回の祭典では黒変したコンロの使用を直ちに中止させたことから、ボンベの爆発や、コンロの黒変に伴うけが人はいませんでした。
  
  
2.事例の原因(第1章第1節第2項,第2章第3節第1項)
  コンロ蓋の黒変の原因が製品にある可能性も考えられたため、メーカーに対して原因究明に向けた調査を依頼するとともに、客観性を担保するために第三者機関である「消費生活センター」及び「ガス石油機器PLセンター」に検証を依頼しました。その結果、フライパンや鍋の直径が規定よりも大きい場合、または五徳の中心から数センチほど、ボンベを格納する蓋側に調理器具をずらした場合にコンロが黒変することが実証されました。
調理器具の規定については、オリター・エンターへの事前共有及び出店責任者向けのガイダンスによって実行委員会から案内していたほか、コンロの取り扱い説明書及び外箱の側面には、使用できる鍋の大きさは、鍋底が直径15cm以上26cm未満を目安とすることが記載されていました。しかし、後日模擬店企画中止に関するアンケートを実施し、その中で「あなたは今回のコンロで使用出来る調理器具の直径が26cmまでということも知っていましたか?」と尋ねたところ、「はい」と答えた学生は34.7%にとどまり、「いいえ」と答えた学生が65.3%に上りました。このアンケートは多くの学生が調理器具の直径に対する規定を確認していなかったことを示唆するものと言えます。
事実、黒変のひどかった数店舗に、使用した調理器具の直径についてヒアリングしたところ、回答のあった店舗は全て規定を超過していました。
したがって、最終的に模擬店企画が中止に至ったことは、一部のルールを遵守しなかった参加者に帰責する結果と言わざるを得ません。

3.同時間帯に発生した火災について(第1章第3節,第4節,第5節)
  上記のコンロ黒変事例と並行して、12時15分から12時20分すぎ頃に1つの店舗において火災が発生しました。警察及び消防の検分で、店舗内の2台のコンロのうち、1台で加熱していた油から発煙したため、加熱を停止したものの、隣のコンロで調理を続けたため熱が伝わって油の温度が上昇したことにより発火したものと結論付けられています。
  火災が発生した際、消火にあたった運営協力員が発火した油に消火剤を噴射し、この油の跳ね返りが一種のフランベのような現象を引き起こし、これを目撃した参加者の間に「(コンロまたはガスボンベが)爆発した」という誤解を招いてしまいました。この点については、実行委員会内での事前の研修が不十分であったと言えるため、今年度の学園祭より事前の研修を徹底いたしました。
  また、黒変事例と火災がほぼ同時に発生したことにより、新歓祭典における模擬店企画を中止した原因が火災の発生であるという誤解が生まれました。繰り返しになりますが、模擬店企画中止の原因は黒変事例によるものです。

4.返金について(第1章第6節第2項)
  今回の新歓祭典の模擬店企画の中止の判断につきましては、学生・教職員及びご来場者の皆様の安全を最優先するためのやむを得ないものであり、今回の模擬店企画中止によって生じた損害は、新歓実行委員会として、賠償すべき立場に無いと考えています。
 しかしながら、新歓実行委員会ないし学友会は、会員によって構成される団体であり、会員とは利益競合関係にないことはもちろんであり、学生の互助活動を行う団体です。よって、学友会の活動に参加して損害を受けた者に対して、賠償責任がなくとも、学友会の議決に基づき、当該活動の予算内で、返金ないし補填するという選択肢についても追求いたしました。しかし、模擬店出店料金は祭典会場内の仮設水道及び仮設ゴミ箱の設置や、他キャンパスからの食材の運搬に必要なシャトルバスのチャーター等の費用としてすでに支出済みであり、返金にあたっては、学友会として、別途予算措置が必要となることから、結論として模擬店企画の中止に伴う損害については、返金及び補填を判断できませんでした。
また、コンロに該当する費用については、黒変の原因が製品の瑕疵によるものであると判明した場合には、メーカー側に補償を求めることも想定しましたが、第三者機関より、原因は誤使用にあることが確認されました。よって求償しないことが妥当であると判断しました。

おわりに

 先に述べたように、今年度の新歓祭典において、模擬店企画が中止せざるを得なくなった原因は一部の参加者の不注意であると言えます。しかしながら、この「一部」という言葉が、「自分以外の誰か」であると捉えていただきたくありません。「おかしな行動さえ取らなければ、自分が事故を起こすことはないだろうし、ましてや企画中止の原因を作りなどしないだろう。」という消極的な考えが、今回企画を中止する原因となった可能性があります。
 火器はそもそも危険です。そしてその危険物を多くの参加者が集う会場で使用することは、さらに危険な状況をもたらす可能性があります。そうした危険の中では、「絶対に災害を起こさない」という意志を持って積極的に安全確保に努めることが不可欠です。そしてこうした積極的な姿勢は、集団の一員としての、全ての参加者一人ひとりが果たすべき責任であろうと思われます。
 参加者の皆さんにおかれては、「集団の中に存在するだけで、積極的に果たさなければならない責任がある」ということをぜひとも認識して学生生活を送っていただきたいと思います。今後そのような姿勢の変化がなければ、模擬店企画や、ひいては祭典の廃止という選択をせざるを得なくなることも想定されますし、何よりも今後の個々人の生活を自らの手で安全で豊かなものにするためにも必要な姿勢であると思われます。今回の事態が、これから集団の中で参加者各位が責任を積極的に果たしていく姿勢を得る糧となることを祈って、2016年度新歓運動における、新歓祭典実施中に模擬店企画を中止した件に係る総括の終わりといたします。

立命館大学学友会
新歓実行委員会


2016年度新歓運動新歓祭典における模擬店企画中止に係る総括(PDF形式)

模擬店に関するアンケート(PDF形式)

2016年度新歓祭典清掃計画書(PDF形式)

2016年度新歓祭典模擬店企画計画書(PDF形式)

2016/04/26
新入生及び保護者の皆様、新歓祭典来場者の皆様へ

2016/05/27
新歓祭典において模擬店企画を中止したことに関する 調査報告(中間)について

2016/06/10
新歓祭典における模擬店企画の中止判断に対するご意見につきまして

2017/01/21(本記事)
2016年度新歓運動新歓祭典における模擬店企画中止に係る調査報告(最終)

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